【事例紹介】IoTネットワークで直接通信~外出先のスマートフォンから、自宅のパソコンへ直接アクセスする方法~ 3-1
SUMMARY
- 2015年現在、スマートフォン保有台数は全世界で20億個。本格的なIoT、M2M時代が到来
- IoTネットワークの課題は、センター中継という仕組みと限定された接続エリア
- IoTネットワークで起こりうる課題を解決するのが「KAMOME IoT Connect」というソリューション
2014年12月、かもめエンジニアリング株式会社のIoT接続基盤「KAMOME IoT Connect」が、株式会社アイ・オー・データ機器様が製造・販売するLAN接続型ハードディスクに搭載された通信経路確保システム「Remote Link 3」に採用されました。
センター中継を介さず、インターネットで接続することでデバイス間の直接通信を可能にする「KAMOME IoT Connect」は、外出先のスマートデバイスから自宅に設置した端末へ、簡単にアクセスすることができます。これまでは難しかった環境下での接続も可能にする、かもめ独自のP2P接続技術を搭載しているのが特長です。
このシリーズでは、IoT、M2M時代を支援するソリューションとして業界で注目を集める「KAMOME IoT Connect」を中心に、事例を交えてご紹介します。
IoTサービスは、600兆円を超える市場規模
2015年現在、スマートフォンの保有台数は全世界で20億個と言われています。
スマートデバイスの急速な普及を筆頭に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、M2M(Machine to Machine:機器間通信)時代が到来しています。
現在、インターネットに接続できるモノは、ここまで多様化しています。
-PC、携帯、スマートフォン
-ウェアラブル端末、各種家電
-産業機械、車輛
-監視カメラ、セキュリティ装置
-工場、発電設備
-農業プラント/センサー
-インフラ施設/センサー
-製造物、農作物
IoT分野では、2020年までに260億~500億という膨大な数と量のモノが相互接続した世界が実現すると想定され、市場規模としては600兆円を超えるとも言われています。
『IoTデバイスは、2020年には250億に:米ガートナー調査』
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1411/14/news139.html
『Ericsson 、2020年にネット端末500億台を目指す』
http://news.mynavi.jp/articles/2011/05/18/ericsson/
IoTの潮流は、次のような記事からも、おわかりいただけるかと思います
『米マイクロソフト、「Windows 10 IoT」「Azure IoT」などを発表』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/031700983/
『シマンテック、IoTセキュリティ実現に向けて通信事業所と協業強化』
http://ascii.jp/elem/000/000/987/987760/
『IoT事業者に向けたプラットフォームをyahoo! JAPANが提供』
http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/12/04b/
IoTネットワークの課題は、センター中継という仕組みと限定された接続エリア
膨大なモノがネットワークにつながるIoT、M2M時代の課題をイメージしてみます。
現状のIoTサービスでは、データを生成する側と使う側は、センターを中継して連携する仕組みが一般的です。
センターを中継するという仕組みのなかで、カメラ(データを生成する側)とスマートフォン(データを使う側)を利用する場合、スムーズに接続することができるでしょうか?
また、接続をキャリア回線に頼った場合、特定のキャリア回線ではエリアが限定されますので、IoTネットワークも限定されることになります。
さらに、帯域を増やすと、通信コストが増大していきます。
こういったIoTネットワークで起こりうる課題を想定し、かもめでは「KAMOME IoT Connect」というソリューションの提供を開始しました。