ビッグデータをリアルタイムに処理する、ストリームデータ処理ツール「GUST(ガスト)」の提供を開始
ビッグデータをリアルタイムに処理する、
ストリームデータ処理ツール「GUST(ガスト)」の提供を開始
2015年6月2日
かもめエンジニアリング株式会社
かもめエンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:潮村剛、以下「かもめエンジニアリング」)は、ビッグデータをリアルタイムに処理する、ストリームデータ処理ツール「GUST(ガスト)」の提供を本日より開始します。
ビッグデータ(※1)の活用がビジネスで不可欠になっていますが、スマートデバイスやIoT(※2)の普及によりデータ量は爆発的に増加しており、「データが大きすぎて保存できない」、「分析に時間がかかる」といった問題が生じています。ストリームデータ処理ツール「GUST」は、ビッグデータをリアルタイムに処理することでこれらの課題を解決します。
■増え続けるデータ量
「ビッグデータ」の活用については成功事例も増加しており、今やビジネスに不可欠なものとなりつつあります。「ビッグデータを活用したい」という企業のニーズは益々高まっています。しかしながら、スマートデバイスやIoTの普及により、データ量は爆発的に増加しており、以下のような問題が顕在化しています。
・データ量が大きすぎて、保存できない。保存するためのストレージが足りない、又は費用がかかりすぎる。
・データ量が大きすぎて、Hadoop(※3)などの分散処理技術を用いても分析できない。時間がかかりすぎる。
・ビッグデータをモニタリングし、特定の条件のデータを抽出したいが、データ量が大きすぎてリアルタイムに処理できない。(例えば不正アクセスの検知など)
■ストリームデータ処理ツール「GUST」の概要
かもめエンジニアリングでは、このような課題を解決するため、ストリームデータ処理ツール「GUST」を開発し、本日より提供を開始します。
ストリームデータ処理ツール「GUST」では、データが発生したタイミングでリアルタイムに、高速にこれを処理します。かもめエンジニアリングの独自の分散処理技術(※4)により秒間数十万件以上の処理性能で、遅延なく大量のデータを処理することが可能です。
ストリームデータ処理ツール「GUST」の詳細は、以下をご参照下さい。
ストリームデータ処理ツール「GUST」は、従来のHadoopを始めとしたビッグデータ関連製品と競合するのではなく、協調して動作します。「GUST」は、主に従来のビッグデータ関連製品の「前処理」として、データの抽出、集約、正規化などを行います。また、リアルタイムにデータのモニタリングを行うことが可能となるため、膨大なデータの中から重要なデータを検知して、リアルタイムに必要なアクションを行うことが可能となります。
■ストリームデータ処理ツール「GUST」の用途
ストリームデータ処理ツール「GUST」の用途としては、以下のようなものが考えられます。
(1)大量のシステムログや通信ログなどを、Hadoopなどで分析する場合の前処理として、必要なデータのみ抽出、データの集約、データの正規化などを行い、データ量を最適化すると共に分析しやすいフォーマットに整形する。(データ量の圧縮、ストレージの節約、分析処理時間の短縮)
(2)分析用のデータマートを、蓄積したデータからバッチ処理で行うのではなく、蓄積しながら同時にデータマートを生成する。(従来、翌営業日にしか参照できなかったデータマートが、すぐに見ることができる)
(3)大量のアクセスログ、行動履歴、システムログなどをリアルタイムに監視し、不審な行動、購買に直結する行動、システム障害の兆候、などを検知した場合に、即座にアクションを実行する。
■ストリームデータ処理ツール「GUST」を選択する理由
・秒間数十万件以上の処理性能
低スペックなマシンでも十分に高性能を発揮する独自のアーキテクチャーで実装されており、1.8GHz程度のミニサーバ10台で秒間約10万件の処理性能を実現しています。現在、大手ベンダーと協力して、100台規模の高集積サーバにおける性能試験を実施中です。
・キャリアグレードの高品質な製品
ストリームデータ処理ツール「GUST」は、かもめエンジニアリングがこれまで多くの大手通信業に提供してきた「高速分散処理技術」、「大量データ処理技術」をベースとして開発されており、様々な業界の中でも難易度が高いと言われている通信業界の要求品質を満たす製品です。
・安心のサポートサービス
これまで、大手通信業の大規模認証基盤などを支えてきた、かもめエンジニアリングのチームが、サポートサービスを提供します。
かもめエンジニアリングは本ソリューションを、ビッグデータを活用している企業などに対して、3年間で10システム以上の導入を見込んでいます。
かもめエンジニアリングは今後も、大手通信業向けの大規模分散処理システムで実績のある「高速分散処理技術」と「大量データ処理技術」を活用し、企業や社会に貢献していきます。
(本プレスリリースに関する連絡先)
かもめエンジニアリング株式会社
(電話)03-6420-3177 担当:徳川 (Web)/contact/
(参考)かもめエンジニアリング株式会社について
設立 | 2008年5月1日 |
代表者 | 代表取締役 潮村 剛 |
資本金 | 2,000万円 |
事業内容 | コンピュータソフトウェアおよびハードウェアの研究、開発、販売、サポート |
所在地 | 東京都品川区上大崎4-5-37 |
URL | http://kamome-e.com/ (企業ホームページ) |
/ (ソリューションページ)主要製品分散KVSストレージ 「KFEP(ケイフェップ)」
国内携帯電話キャリアの利用者接続制御や、大手回線ホールセラーの利用者アクセス制限など、速さと大量処理を必要とする最前線の現場で運用されている。
(※1)ビッグデータ
従来の技術では分析できなかった大量のデータを、分散処理技術などによって分析することで、ビジネスなどに活用すること。またはそのデータ群。
(※2)IoT
Internet of Thingsの略。コンピュータや通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせて、インターネット等に接続すること。
(※3)Hadoop
ビッグデータを処理するためのソフトウェア。オープンソースとして公開されている。
(※4)かもめエンジニアリングの分散処理技術
かもめエンジニアリングは、KFEPという独自の分散KVSを開発、提供している。特許も取得しており、大手通信業の大規模認証基盤などで多数採用されている。これらの「高速分散処理技術」、「大量データ処理技術」は、ストリームデータ処理ツール「GUST」にも活かされている。