【統合 ID 管理をサポートするOpenAM】4 課題1 » 運用面の問題
ID管理者によるID管理がハイレベルの基準で求められている背景には、いくつか理由があります。
まず運用面の課題について、考えてみます。
業務の多様化により、企業内で利用するシステムが増加を続ける今、ID管理は、統合管理の必要性に迫られています。
例えば、OpenAMのシングルサインオンや統合ID管理システムを導入していない状態で、4月(新年度)を迎えた場合、仮に新入社員が10人入社すると、ID管理担当者はそれぞれのシステムごとに新入社員の情報を登録していかなければなりません。社員退職時も同様で、システムごとに、退職社員の情報を削除していく必要があります。
人事異動時期には、さらに煩雑さを増します。各社員の新しい所属や役職、アクセス権限などを、すべてのシステムに対して同期をとる必要があるからです。
本来は業務を効率化するはずのシステムであるにもかかわらず、ID運用管理者は、システムが増えれば増えるほど、煩雑な業務が増えていくことになるのです。