リアルタイムデータ処理アプリケーションGUSTを使った、自社に最適なシステム構築のヒント
SUMMARY
- GUST(ガスト)はビックデータの収集、圧縮からデータマート作成、モニタリングまでを行う、カスタマイズに長けたリアルタイムデータ処理アプリケーション
- GUSTは、AWSのサービスをはじめとしたクラウド、プライベートクラウド上でプログラミングレスで構築することが可能
- GUSTとStormを連携させることで、GUSTの待機調整(スロットリング)機能を活用できる
ビッグデータ、なかでもセンサーデータの活用においてリアルタイムデータ処理が注目されています。リアルタイムデータ処理とは、すべてのデータをストレージにストックしていた従来の手法に代わり、データをリアルタイムに処理して不要なデータをフローしていく基盤です。
現在活用されているリアルタイムデータ処理サービスには、クラウドサービス、フレームワーク、アプリケーションとさまざまな特徴があり適用範囲が異なります。それぞれの機能を組み合わせることで、自社に最適なシステムを構築することができます。
今回は、プログラミングレスでカスタマイズに長けたリアルタイムデータ処理アプリケーション、GUST(ガスト)との連携例をご紹介します。
GUSTを活用した連携のヒント
GUSTは、複数のルールエンジンが備わっており、プログラミング不要でさまざまなデータを自動的に処理することを可能にするリアルタイムデータ処理アプリケーションです。
GUSTの活用例としては、図表のような構築が考えられます。
GUSTは、図表の青い部分、すなわち「データの収集、圧縮」から「リアルタイムでのデータマート作成」、そして「リアルタイムモニタリング」までの処理を行います。
GUSTはアプリケーションですので、クラウド、プライベートクラウドなど場所を選ばず、プログラミングレスで迅速に構築することができます。もちろん、AWSのサービスと組み合わせて活用することも可能です。
また拡張性、カスタマイズ性に長けていますので、自社のニーズに的確に対応することができます。
GUSTとKinesis(キネシス)との連携
AWS(Amazon Web Service)が提供するAmazon Kinesis は、大規模データのリアルタイム処理をサポートするフルマネージ型のクラウドベースのサービスです。
最大の特徴はデータをバッファリングしておくことで、バッファによって一時的なトラフィックの増加に対応します。
GUSTとKinesisとの連携例としては、次のような構築が考えられます。
たとえば2箇所から生データを出力して、それぞれ別の処理を行いたいというようなケースでは、図表のようにGUSTを連携することで、既存の環境を残したまま新しいサービスを追加することができます。
GUSTとStorm(ストーム)との連携
ASF(The Apache Software Foundation)が提供するApache Storm は、Hadoop を活用し、リアルタイムで効率的なクラスタ処理を可能にするオープンソースのリアルタイム分散処理フレームワークです。
GUSTとStormとの連携例としては、次のような構築が考えられます。
図表の左側の青い部分、機器からStormへ流れる合間にGUSTを加えることで、データの新たな要件の追加や一時加工を行うことができます。
また、図表の右側の青い部分では、Stormとアウトプット先の合間にGUSTを連携させることで、GUSTの待機調整(スロットリング)機能を使ったり、アウトプットするサービスへの認証機能として働くことができます。
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