【Diameterとは?】5 リアルタイム、シームレス、そして連携。
RADIUSとDiameter(ダイアメーター)の差をあえて一言でまとめると、「想定している端末の違い」と、言えます。
1992年にダイアルアップによるリモート接続でのユーザー認証プロトコルとして誕生したRADIUS。開発当時、RADIUSが想定していたのはパソコンでした。
対してDiameterももちろんコンピュータを想定して開発されましたが、開発された2003年当時には、モバイル端末の前身ともいえるPDA(個人用の携帯情報端末)はすでに完成期を迎えていました。だからこそはDiameterには、モバイル機器に対応する拡張性が豊富なのです。
現状の利用状況と照らし合わせると、RADIUSの課題とは次のようなものです。
●パケットに含められる情報量に制限がある。
●音声や映像サービスに必要な帯域量を通知する機能がない。
●通信暗号化の規定がない。
Diameterは上記の課題を解決するだけでなく、スマートフォンのインフラとして次のような機能を備えています。
●モバイル端末で課金情報などがしきい値を越えたら、リアルタイムで動的に制御する。
●キャリア通信からwifiへの移行をシームレスに動かす。
●接続を早くする。
●複数のサービスを連携させることができる。