MQTTと分散KVS


IoT時代を支えるふたつ目のキーワード「分散KVS」についてご紹介する前に、現状でのサーバ増強時の課題について考えてみましょう。

負荷の増大に伴うサーバの増強は、現状では、このような手法をとっているのではないでしょうか?

まず、サービスブローカーに処理が集中した場合、スケールアップで対応します。ブローカーをスケールアウトすることで負荷分散を図りますが、さらに情報量が増えた場合は、今度はデータベースの負荷が上がっていきます。

 

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データベースの負荷を分散させるためにデータベースをスケールアップし分割したとしても、以前して、ブローカーの振分けやデータベース間の同期といった課題が残ります。

 

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負荷分散と冗長性を実現する「分散KVS」

こういった課題のソリューションとなるのが、NoSQLデータベースエンジン「分散KVS」を使った仕組みです。

「分散KVS」(Key Value Store:キーバリューストア/ケイブイエス)は、キー(Key)と値(Value)のペアから成り立つ、非常にシンプルなNoSQLのデータストアです。

負荷の増大に伴うサーバの増強において「分散KVS」をデータベースとブローカーの間にはさむことで、圧倒的な負荷分散と冗長性を実現します。

-「分散KVS」⇔DB

永続化が必要な情報を適宜データベースに書き込むことで担保します。

-ブローカー⇔「分散KVS」

ブローカーの問い合わせ先を「分散KVS」にすることで処理性能を拡張しやすくします。

これによって、どのデバイスからの通信をどのブローカーが受けても、接続情報が共有されるようになります。

 

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超高速の大量処理を可能にする、かもめの「分散KVS」KFEP

かもめエンジニアリングのKFEP(ケイフェップ)は、超高速で大量処理を可能にする「分散KVS」(Key Value Store:キーバリューストア/ケイブイエス)です。

KFEPは、かもめ独自の特許技術をベースに開発されています。

さまざまなプロトコルに対応し、大量なデータを扱っても、秒間10万件以上という超高速の処理性能があります。また、スケーラビリティと可用性にも優れています。

また大手通信会社のネットワーク認証システムにおける導入実績をはじめ、幅広い用途でご活用いただいています。

 

かもめの「分散KVS」KFEPは、大量・迅速なデータの処理に最適

かもめエンジニアリングの「分散KVS」は、このような条件のデータ処理に適しています。

-1件ごとのデータサイズが小さい(数KB~数十KB程度)

-データの個数、総量が大きい(数千万~数億件以上)

-短時間での大量の処理が要求される(数千~数万件 /秒以上)

センサーネットワークなどで扱われる大量・迅速なデータの処理に最適です。

 

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また、段階的な拡張・統合に適合しますので、スモールスタートからの拡張が容易です。

-複数分散配置によるデータの冗長性の確保

-スケールアウトによる処理性能の向上

-複数サービス間連携を実現

 

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かもめの「分散KVS」KFEPは、統合認証基盤システムとしての豊富な導入実績がある

かもめエンジニアリングの「分散KVS」KFEPは、統合認証基盤システムとしての豊富な実績があります。

導入実績を簡単にご紹介します。

■大手モバイルキャリア A社様

スマートフォン、フィーチャーフォンのサービス利用者認証(約20万ユーザ)

データ通信用端末向けのサービス利用者認証(約500万ユーザ)

■大手モバイルキャリア B社様

スマートフォン、フィーチャーフォンの利用者認証&利用状況管理(約4,000万ユーザ)

海外モバイルキャリアとの提携による利用状況管理システム向け中継システム

■大手電機メーカー C社様

企業向けVPN接続・インターネット接続・モバイル通信サービスなどの共通基盤としての利用者認証&利用状況管理(企業約5,000社、約1,000万ユーザ)

■企業・ISP向け回線ホールセラー D社様

インターネット上のサイトへの接続制限など柔軟な利用制御を実現するため、

IPアドレス配布&管理システムを構築(企業数千社、約100万ユーザ)

■大手Webフィルタリングサービス事業者 E社さま

より高い水準のフィルタリングサービスを実現するため、基盤の高速処理化を担当

(企業数千社)

■大手PC周辺機器メーカー F社様

PC周辺機器をインターネット経由で操作するサービスの接続性向上のため、

KNAT(L2GW)と組み合わせ、機器及び利用者の位置情報管理システムを実現

 

IoT、M2M時代の空前絶後の負荷を支えるのが「MQTT」と「分散KVS」

最後に、改めて、IoT、M2M時代のサーバについて考えてみましょう。

現時点で大規模システムと呼ばれるB to CのようなITサービスのユーザ規模は、数千万です。そしてIoT、M2Mでは、この規模をケタ違いで上回ることが予想されています。

-膨大なデバイス

-大量の通信

-リアルタイム通信

このような状態がデフォルトとなり、サービスやアプリケーションが充実すればするほどサーバには、より強大な負荷がかかることが容易に想定されます。

この空前絶後の負荷を支えるのが、「MQTT」と「分散KVS」であると、かもめエンジニアリングは考えています。

 

 

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