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【Diameter vs RADIUS】1−2.「トランスポートのプロトコル」


ユーザー認証、課金情報管理のための新世代プロトコルDiameter(ダイアメーター)の機能を、先代プロトコルRADIUSと比較しながらご紹介します。

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UDP vs TCP

RADIUSが対応しているUDPの最大の特長は、スピードにあります。

パケットを目的のプログラムに届けることを再優先にして働くため、処理スピードが早く、複数送信でもコンピュータに負担をかけません。

ただしスピードを優先するあまり、転送途中でパケットの順序が入れ替わったり、パケットが抜けおちりした場合も、そのまま送信先のコンピュータに渡してしまう可能性があります。機密情報が飛び交う今日では、信頼性という点で疑問が残ります。

 

対してDiameterが対応するTCPプロトコルは、信頼性を重視したプロトコルです。

TCPは仮想的な通信回線をつくり、そのなかでパケットのやりとりを管理することで、信頼性の高い通信を実現します。たとえ複雑な接続形態であってもプロトコルのレベルでパケットの破損や抜け落ちを制御することができます。

これによって、サーバーやクライアントのアプリケーションが作りやすくなります。